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下唇の内側のできものについて

質問:下唇の内側に5ミリ大くらいのできものがあります。痛みはないのですが、コロコロと動いて話したりするときに気になります。診ていただけますか?

回答:丸屋けいたろう歯科クリニックの丸屋です。
症状から言っておそらく口唇粘液嚢胞でしょう。
口唇粘液嚢胞は、小唾液腺から分泌される粘液の流出障害によって生ずる組織内の貯留嚢胞です。多くは、導管の損傷によって粘液が結合組織内に溢出貯留し、嚢飽を形成します。腺管の閉塞により粘液が腺管内に貯留して、嚢胞を形成する場合もあります。
 導管の損傷、閉塞の原因として、反復性の慢性外傷や習癖、軽微な慢性炎症が考えられています。
 好発部位は、下唇、舌、頬粘膜などに分布する小唾液腺に関連して発生することが多く、下唇のものは下口唇粘液嚢胞と呼ばれ、特に正中と口角の間に多いものです。
 症状は、粘膜面から半球状に膨隆する直径5~15㎜のほぼ球状の軟らかい小嚢胞で、無痛性、波動を触れます。
 表在性のものは内容液が透視でき、青紫色をしていますが、深在性の場合には 正常な粘膜で被覆されていることもあります。また咬傷による破裂を繰り返したものは、瘢痕により粘膜が白色をしているものもあります。
 通常、自然治癒は望めないことが多いので、治療は通常摘出手術が局所麻酔下にて行われます。術後は、創部の安静と習癖(咬唇癖、吸唇癖)などがあればその改善や刺激因子の除去が再発防止には大切です。すぐに大きくなることはないので、6日まで放置しても問題ないでしょう。ただし、咬んだりして嚢胞をつぶさないように注意することが必要です。つぶれてしまうと当日手術できない場合もあります。術後、一時的に唇がたらこのように腫れることが予想されます。通常3日目から腫れは引いてくるものです。
嚢胞の部位によっては口唇の神経を含むものもありますので切除する際は注意が必要です。
いずれにせよ家が近くでしたら一度診せて頂けると幸いです。

その後のお便り:夜遅くに返信していただきありがとうございました。確かに食事中に下唇を噛んで、傷ができ、その後口内炎ができた場所です。先生からの回答を読んで安心しました。診察を受けに行きたいと思います。よろしくお願いします。