お悩み相談

最近歯がしみます。

質問:性別:女性
年齢:36
都道府県:長崎
メッセージ本文:
最近、前歯から4番目5番目の歯の一部(歯と歯茎の間)が歯磨きの時や指で触った際にしみる症状があります。半年くらい前に歯科で検診を受けたときには虫歯はないと言われました。しみるのは歯の前面の一部のみで、鏡で自分で見ても以前と変わらない気がします。これは虫歯の症状なのでしょうか?

回答:どうもはじめまして、丸屋けいたろう歯科クリニック医院長の丸屋敬太郎です。
それは虫歯ではなくおそらく象牙質知覚過敏によるものです。
歯は一番外側がエナメル質、その内側が象牙質という層になっておりその中央に歯髄組織という痛みを感じる神経が入っています。その象牙質という硬組織は象牙細管という細い管で神経とつながっており何らかの原因で象牙質が露出すると刺激が細管を通って神経まで行きしみるような症状があらわれるのです。
象牙質が露出する症状として考えられるのは(虫歯は除く)歯ブラシの横磨きや食いしばりで歯と歯茎の境目がすれたりかけたりして露出するいわゆる楔状欠損といわれるものです。これは治療法としては欠損の大きさにもよりますが通常コンポジットレジンといわれる白い樹脂を埋めて光をあてて固める治療で対応します。食いしばりが原因でかけてきたケースの場合は食いしばりが強いとまたかけてくる恐れがありますのでソフトタイプのマウスピースを作って夜間使用することをお勧めしております。この食いしばりは最近注目されておりましてTooth Contacting habit(上下歯列接触癖)と呼ばれ通常食事や会話も含め上下の歯が接触するのは1日に20分くらいだと言われています。ただ最近、何かとストレスを持った人が多くそういった方はよく食いしばるので20分以上接触しているといわれています。20分以上接触するとどうなるかというと顎の関節に負担がかかったり歯が磨り減ったり、かけてきたり、歯が割れたりなど歯にダメージが加わります。そうすると象牙質が露出してきて歯がしみるような症状が生じることがあります。TCHには明確な治療法はなく上記のマウスピースを作る他、行動変容療法と言われ日々の生活を変えていくよう意識させる療法があります。
例えば「歯を離してリラックス」と書かれた貼り紙を家や職場の壁に可能な限りたくさん貼ります。貼り紙に気づいた時一気に息を吐きだ出しながら開口することで歯列を離し頭部から上半身にかけて脱力する。これを貼り紙に気づいた時に一度だけ行うことを繰り返す。これを行うことで日々のの歯列の接触する機会を減らすことが可能となります。
他に象牙質が露出する原因として歯周病が考えられます。歯周病が原因で歯肉が下がってくると歯の根っこが露出してきます。
歯の根っこにはエナメル質がないので象牙質が露出してしみてきます。
また歯周病の治療の後の根っこを覆っていた歯石がとれることで根っこが露出してしみることがあります。この根っこが露出してしみてる場合は歯がかけてはいないので埋める治療で対応ができません。この場合露出した象牙細管の管を何かしらでふたしてあげる必要があります。一つはイオン導入法と言ってフッ素を歯面に塗って電気をあてる治療でフッ素に含まれるカリウムイオンが象牙細管内に浸透していきふたをしてあげる方法です。この方法は何回か回数がかかります。
もう一つはうすい樹脂でコーティングしてあげる方法があります。これは即効性があり一回でしみなくなります。ただしコーティングが剥がれるとまたしみだします。
このように象牙質知覚過敏にはいくつかの原因がありいくつかの治療法があります。
ただし虫歯でしみる場合もありますのでその場合は虫歯の治療も必要です。
一度お近くの歯科に受診してみてはいかがですか?

                                              丸屋けいたろう歯科クリニック 医院長 丸屋敬太郎

その後のお便り:早速分かりやすい御回答ありがとうございます。確かに無意識のうちに歯を食いしばる癖があるように思います。
近いうちに診察に伺います。
宜しくお願いします。